収穫したそばの実

静岡丹那の新そば 豊作年を振り返る

よく熟し、膨らんだ実。今年の新蕎麦は味も香りも良いものだと思います。お陰様で、今年は天候にも恵まれ、ここ数年には無い豊作となりました。

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栽培方法で試行錯誤の日々

天気が悪く荒れたそば畑

実はここ数年、不作続きで頭を悩ませていました。天候に恵まれなかった年もありましたが、栽培方法に問題があるのは明らかでした。

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一体どうすればいいのか、と自問自答の苦しい日々でした。種蒔き時期をずらしてみたり、肥料の種類を変えたり、量を加減してみたり、などと毎年前年とは違う策を講じてきましたが、思うような結果が得られず、農業の難しさ、厳しさを思い知らされてばかりでした。策も必死に考えますが、そうそう出るものでもありません。

豊作を祈って「これでダメならもうないぞ」

豊作のそば畑

しかし、不思議なことに翌年の種まきの頃には次なるアイデアが浮かんでくるものです。そして毎年「これでダメならもうないぞ」で種蒔きに臨み、収穫時期になると裏切られるのがこの数年のルーティンでした。しかし、今年はそうした中でも豊作となりましたので、作業中何度もガッツポーズが出てしまいました。今年は何度目かの「これでダメならもうないぞ、本当にもうないぞ」で臨んだ結果の豊作でしたから、嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。

この喜びを分かち合える人が身近にいるとさらに嬉しいので、皆さんにもお知らせして嬉しくなっていただくことにしました。

自家栽培・自家製麺のデメリット

収穫したそばの実を袋に詰める店主

さて、豊作はとても嬉しいものですが、実はそれに伴う弊害と言うようなことも出てきます。それはズバリ、作業量が増えるということです。

収穫後の蕎麦の実は、乾燥機にかけることは前にお伝えしましたが、大きな機械ですから、最低でも400kgほどの実がないと乾燥効率がものすごく悪くなります。不作の年は2日間かけて収穫しても乾燥機に十分な量の蕎麦が取れない、なんてこともままありましたが、一転今年のような豊作となりますと、半日程度の収穫で乾燥機がいっぱいになってしまったりします。

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それに伴い、収穫作業・乾燥作業・精選選別・袋詰めといった作業の全ての回数も量も増えるわけです。みなさんご存知の通り、日頃は店の営業がありますから、こうした作業は営業の合間を縫って行います。今年は、少し負担が大きくて無事に終われるか心配になるくらいでした。

実際、夏には体調を崩して何日も休んでしまいました(泣)その節は、皆様にも大変ご心配ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。

23年も亮月をよろしくお願いします

亮月店主鈴木の笑顔

いわゆる嬉しい悲鳴ってやつですが、今年は身も心も悲鳴を上げてしまうというシャレにならない展開になってしまいました(苦笑)
そんなこんなで、今年も紆余曲折いろいろありましたが、あっという間の年末です。来年の営業に向けて蕎麦も十分確保できましたし、これからの畑の営農方針にも兆しが見えてきて安堵しているところです。

安堵してますが、皆様にご提供する蕎麦は、気を緩めることなく毎日気持ちを込めてご用意させていただいておりますのでどうぞご安心ください。
「店主ブログ」に1年間お付き合いくださりありがとうございました。

皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。
来年も「亮月」をよろしくお願い致します。

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