亮月店の裏にある蕎麦畑

亮月の新蕎麦:試練の一年を乗り越えて

亮月では今、新蕎麦が食べられる季節になりました。お待たせいたしました。この蕎麦には、一年を通じた情熱と努力が込められています。

農業のリアル:亮月の蕎麦栽培

今年は、亮月にとって試練の年でした。スタッフが慢性的に足りず、畑の作業時間の捻出、種蒔き前の雑草刈り、施肥、耕起の工程は、繁忙期の店の営業と並行して行うので、体力的にも精神的にも本当に難しい年でした。

しかし、今年はとにかく雨が少なくて嬉しい年でした。蕎麦は過剰な水を嫌います。最悪の場合、根腐れを起こして枯れてしまいます。また、いつも心配でたまらない台風も今年は一つも来ませんでした。こんな年はそうそうありません。

ただ、農業には別の心配もあります。それは獣害です。個々の畑に目を向けますと、電気柵を設置していたにも関わらず、猪に荒らされたところもありました。まだ花の時期だというのに、虫に葉っぱを全部食われ、壊滅的な被害を受けたところありました。

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そして最後の締めくくりは、あともう1日で全ての収穫が終わるという時、コンバインが故障してしまいました。こうしたアクシデントは、気力・体力を削ぎ心が折れそうになります。

新蕎麦収穫間近の蕎麦畑

今年も数々の困難を乗り越え、収穫・乾燥・選別作業を経て無事倉庫に保管することができました。収量もどうにか一年を賄うに足る量が確保できましたが、今年は不作の年でした。全国的に見ても、今年はかなりの不作で一年に必要な量の確保も難しいそうです。ですから、当店の場合は不作と言ってもまだまだ恵まれています。不作の原因は、各地で様々ですが、うちの場合は、気温が高すぎたことが原因のようです。9月になっても猛暑日が続き、11月になっても夏日が続く異常気象でした。

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さて今年の蕎麦ですが、殻を剥いてみますと、新蕎麦らしい淡い緑色はしているものの粒は全体的に小さく、豊作時のものに比べると味・香り共に少し薄い感じがします。不作とはつまり、生育不良の結果ですから致し方のないことです。とはいえ、まずは店のスタッフ全員で新蕎麦を頂きました。役得です(笑)

今年は、収穫作業の疲れが溜まってしまったせいか、12月に入って早々に体調を崩し、皆様に大変ご心配とご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした。本来でしたら、もうとっくに新蕎麦のご提供ができていたところですが余計に遅くなってしまいました。

今頃、新蕎麦と言いましても、あまり旬な感じがしませんが、今年もようやく皆様に食べていただける準備が整いました。

皆様のお越しをお待ちしております。今日もありがとうございます。

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