世にはたくさんの蕎麦店が存在しますが、時折、店先に「どこそこの水で蕎麦を打っています」といった謳い文句を目にします。私はそれを目にする度にいつも違和感を感じます。「いくらいい水で打っても、本来蕎麦が持つ味以上に美味しくなるわけがない」と思えるからです。例えば、蕎麦粉が同じで水が富士山の水とアルプスの水で打った蕎麦を食べ比べても違いは出ないだろう。主役はあくまで蕎麦であって水ではない。というのが私の持論です。
蕎麦にとって水の重要性
しかし、先日訪れた蕎麦店で衝撃の体験をしてしまいました。そのお店はチェーン展開もされていて、今後の「亮月」多店舗経営の参考にと、ぜひ一度行ってみたいと思っていたお店です。注文後、蕎麦と天ぷらの盛り合わせが運ばれてきました。ワクワクしながら蕎麦を口に運んだ直後、私は衝撃と共に一瞬固まりました。すぐには何か分かりませんでしたが、食欲が失せてしまうほどの嫌な臭いが混ざっているのです。少し考え、その正体はカルキ臭であろうと思い至りました。
このカルキ臭は蕎麦つゆからでしたが、口に運ぶ度にいちいち悪臭が鼻をつき、蕎麦の風味をすっかり台無しにしてしまいます。率直に言って食べられたものではありません。仕方ないので、何もつけずにひたすらに押し込むようにして食べ切りましたが、それはまさに難行苦行でした。
面白いことに天ぷらは、このつゆで食べてもなんの違和感も感じません。味・香りの濃い食材はカルキ臭くらいは消し去ってしまうほどの強さがあるようです。対して蕎麦などのように、ほんのりとした味・香りを持つものは、その繊細さ故に例え水であっても影響を強く受けてしまうことが改めて分かりました。
楽しみにしていた蕎麦店でしたが、蕎麦の味・香りを語るに至っていないことに失望してしまいました。スタッフの皆さんは一生懸命作っていらっしゃるのでしょうから、さらに残念でなりませんでした。
一手間の価値:亮月の展望とスタッフ募集
実は私、カルキ臭がものすごく嫌いで、お店で使う水は当初より洗い物以外は全て浄水器によるろ過水を使用しています。ろ過水は、汲むのに時間がかかります。営業中などは、手間に感じることも少なくありません。しかし、これまでこれを当たり前としてやっていたので気づきませんでしたが、この一手間を惜しんでいたら全てが台無しになるほどの重大な案件だったわけです。一手間って本当に大事です。
そんなことを思いながら、ふと他のお客さんはどうかと気になって店内を見渡すと、特に違和感を感じてるようには見えず、皆さん普通に食べてらっしゃいました。正直、これにも驚きました。カルキ臭に慣れてしまっているのでしょうか。そして、こんなものを食べさせられているのかと、ものすごく気の毒に思えてなりませんでした。こんなことあってはいけません。「美味しくて体に優しい”亮月の蕎麦”をもっと世に広めなくては」と使命感がメラメラと燃え上がった瞬間でした。
なにしろ「亮月の蕎麦」は世界一ですからね(笑)
亮月では引き続きスタッフの募集をしております。
こんなこだわりと夢の詰まった美味しい蕎麦を一緒に世に広めていきませんか?興味のある方は、迷わずお電話ください。
さて今回は、期待とは裏腹に反面教師となりましたが、とても有意義な体験でした。今日もありがとうございます。
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