亮月外観

そば栽培をはじめた理由

そば農家は突然の解雇から

 生きがいを感じたい、これから起業したい、何をしたらいいか分からない、そんな悩みを持つ方の参考になれば嬉しいです。私がそば事業に至るまでを出来るだけ詳しくお伝えします。
 私は、リーマンショックのあおりを受けて、2009年明けて早々の1月、長年勤めたトラック運転手を突然解雇されてしまいました。当時40歳のことです。
 私には、かねてより起業したいという夢がありました。起業となると、大体は経歴や経験を活かして起業となるのが最も近道でスムーズです。私の場合運送業となりますが、この業界に可能性を見出すことはできませんでした。
異業種となると経験もありませんし、これといってアイディアもありません。でも夢は捨てきれず、年齢を考えるとやるなら今しかないと感じていました。
 何をやったらいいのか、何が向いているのか、やっぱり諦めて就職するか、と頭を抱える日々が続きます。
幸い、前職は大型トレーラーの運転手という技術職でした。高齢になっても割と需要はありますので、いざとなったら戻ればいい、と開き直ることができたら少し楽になりました。

収穫したそばの実

耕作放棄地という問題

 テレビやネットで情報を集めていますと、「6次産業」という言葉を耳にするようになりました。1次産業と2次産業に3次産業を合わせて6次産業。つまり生産、加工、販売を一貫して行う形態です。
 1次産業を検証してみますと、農業には、今も変わらず農家の後継者不足、耕作放棄地対策が問題とされていて、私のような経験のない者でも参入できるように感じました。農作物を加工するのも、既に農家レストランがありましたし、農業からの6次産業なら何とかなりそうに感じました。次は、何を作るかです。
 野菜を作って自分のレストランで食べてもらうには、少量多品目が必須となりますので、農業経験のない私にはハードルが高すぎます。となると、主食で作れるものがよさそうです。米は余ってますし、麦からのパン屋、ラーメン屋さんも沢山あるし、などなど。色々検証した結果、可能性を感じたのが蕎麦でした。解雇からここまで約4ヶ月でした。次は農地の確保です。

そば畑土作り

丹那の畑との出会い

店主の想いとお願い

 残念ながら、私は地元育ちではなく、静岡県内ではありましたが、転々と引っ越しの多いサラリーマン家庭に育ちました。私自身も、車の免許を取ってからというもの、ずっとトラックで遠くに行ってばかりだったので、地元の方や農家の方との交流や知り合いの類は全くありませんでした。
 空いてる畑を探すといっても、誰に聞いていいものやら。どこが空いてるのか悶々とする日々でした。あちこち通りがかりで見て回りました。ある日、自宅の近くで目星をつけたところで作業をしている方をみつけました。思い切って声をかけると、そこからどんどんことが動き始めました。その方が後日地主さんを紹介してくれることになりました。その地主さんに、そばを作りたい、と伝えると、それならもっと広い畑があるところがいい、となり、店を構えることとなる丹那地区の方を紹介してくださいました。そしてその方の紹介でようやく畑を借りられる運びとなったわけです。畑といっても、荒れ果ててひどい有様の到底畑とは呼べない100坪ほどの狭いところでしたけど。
 解雇されてから半年後、6月のある日、ようやく亮月始まりの日を迎えることができました。

【続きはこちら】 屋号「亮月」に込めた想い

(LINE友だち登録のお願い)
亮月では蕎麦に関する知識や私の想いを発信しています。また、LINEの友だち登録をしていただくと、営業時間変更のお知らせや最新情報の確認ができますので、ぜひ登録していただければと思います。

目次

Blog

店主のブログ

CONTACT

PHONE

LOCATION

静岡県田方郡函南町丹那1196−6

ACCESS

JR熱海駅より車で約20分

JR函南駅より車で約10分

Copyright © ryogetsu2022 All Rights Reserved.