伊勢神宮の夕陽

忘れていた感謝の気持ちを伊勢で

豊受大神(トヨウケノオオカミ)に感謝のご挨拶をしなくては、と昨年末、思い立ちました。豊受大神は、食物・穀物をはじめ衣食住やエネルギーを司る神様で、私も日頃からお世話になりっぱなしの神様です。

すぐに豊受大神なら伊勢の外宮が思いつきましたが、静岡からは少し遠いのと、なるべく早く行きたかったため、もっと近くにお祀りしている神社はないかと探しましたところ、神奈川県を始め、関東にいくつかあることが分かりました。しかし、よく考えますと、なんだか横着をするようにも思い、これは違うと感じたため、年明けのできるだけ早い時期にお伊勢参りに行こうと決めました。

しかし、年明け早々にコロナ感染というハプニングによりなかなか行くことが叶わず、2月になってようやく行くことができました。
お伊勢参りは、過去何度か行ったことがありまして、今回で5回目くらいでしょうか。ここ数年は、時間に追われてばかりで遠出もままならなかったので、久しぶりの伊勢にテンションが上がります。

さて、お伊勢参りですが、参拝するには外宮をお参りしてから内宮をお参りするのが決まりのようです。しかし私にはもう一つ決まりがありまして、外宮の前に三重県鈴鹿市の椿大神社にお参りしてから伊勢に向かうのが慣習です。こちらは猿田彦神(サルタヒコノカミ)を祀る神社の総本社とされるところです。猿田彦神は、導きの神様と言われています。こちらで、これから伊勢へお参りすることの報告とご挨拶をさせていただきます。早朝、3時半に静岡を出発しまして、椿大神社でお参りを済ますと、ちょうど日の出を迎え、その神々しい光にパワーを感じ感動をしました。

日々の感謝の気持ちを

今回、私の旅の目的はなんと言っても外宮です。とにかく、日頃お世話になっていることに感謝をしたくて、というより、しなくてはという、使命感のようなものを感じてました。なぜかと言いますと、実は感謝することをおろそかにしていたんです。忘れていたと言っても過言ではないかもしれません。時間に追われ、やることに追われ、そうこうしてるうちに毎日が当たり前のようになってしまっていたんです。

昨年の豊作も、お店が前より多くのお客様に喜んでもらえるようになったこと、それらは自分の頑張りによるところだと思い上がり、ただ喜びに浸っていました。事業を始め、ここに至れたのはもちろん自分の頑張りもありましたが、私の力だけでは成らない大きなツキや縁などたくさんの恵みがあったればこそです。なのに感謝することをおろそかにしてしまっていたんです。私は別に信心深い訳ではありませんが、これまでを振り返りますと、自分以外の大きな力にも恵まれた結果ですから、神様の存在を否定することはできないのです。だからこそ、伊勢まで出向き、直接ご挨拶をして感謝の気持ちをお伝えしなければと思った訳です。

この後、もちろん内宮もお参りして、こちらでも日々への感謝をして来ました。
それから、外宮・内宮のそれぞれから少し離れたところに別宮として月読命(ツキヨミノミコト)が祀られているところが二宮あります。こちらもお参りして日々への感謝をして来ました。月といえば、「亮月」の月です。それに、もう一つ、先ほど私は「ツキ」に恵まれた、と書きましたが、私は「ツキ」を読むとも解釈できると思います。ただのダジャレ、と思われるかもしれませんが、私はそんな自由な解釈があってもいいと思います。そして私個人としてもなんとなく月に惹かれることから、こちらにも浅からぬ縁を感じます。
おかげさまで、念願叶って神様に感謝の気持ちをお伝えすることができ、スッキリとしました。そして身も心も引き締めていただけました。

やはり、お伊勢参りは特別で、毎回何がしかの思いを胸に秘めて行くわけですが、今回もとても感慨深いものになりました。
無事行って来られたことに感謝しつつ、これからも頑張り過ぎないように頑張っていこうと決意を新たにしました。
お伊勢参り、皆さんもいかがでしょうか。

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