新そばの種蒔き後に芽が出た様子

感謝の連鎖で乗り切る:蕎麦の種蒔きシーズン

例年、8月半ばを過ぎたあたりから種蒔きを始め、9月の半ばにはその終わりが見えてくるのですが、今年はまだ終わりが見えず、落ち着かない日々が続いています。

暑い夏の影響は?種蒔き計画とその調整

蕎麦栽培を始めて15年になりますが、年々温暖化が進んでいるように感じます。今年の夏は特に暑く、種蒔きを少し遅らせる方向で考えていました。蕎麦は、あまり暑い時期に蒔きますと、結実が悪くなり収量が減ってしまいますし、実の付きが悪くなれば風味も落ちます。だからこそ、出来る限りの対策は全てやります。

毎年「今年がベスト」と言えるやり方を模索していて、それを実行できているのがちょっと嬉しいものです。でもその度に「もっと良い方法があるかもしれない」と考え、次の年にはまた違う方法を試したくなります。まさに飽くなき探求心ですね(笑)

とはいえ、種を蒔くには畑の環境を整えなければなりませんから、畑の草の除去、耕起、施肥といった準備を整えつつ、適期に備える計画です。

店の営業後、少しずつ作業をしていたところ、最初の行程の草の除去中にトラクターが故障してしまいました。早速修理を手配しましたが、手配後すぐには直りません。まずは修理屋さんに来てもらい、故障箇所の特定、それから部品の発注、修理となります。そんな中、さらにタイミング悪く台風10号が接近。結局、故障と相まって10日ほど作業がストップしてしまいました。

ようやく作業が再開した矢先、またしてもトラクターに問題が発生します。こうなると、ストレスは増すばかりです。日々の店の営業に関わるあれこれ、農作業のあれこれ、事務仕事もあれこれ、気になること、やることがどんどん増えます。また、私は常により良い選択をしたいという思いが強いので、あれこれ時間をかけて比較検討します。ですから、物事を決めるのに少々時間がかかるため、抱えるものが多くなりがちです。

そして、こういう状況下では当然のように、やり忘れやミスが増えてきます。次第に負のスパイラルと言わんばかりに、イライラが募ることが連発で起こるようになります。忍耐力でも試されているのかと思えるほどです。ある日は、トラブルにより店の仕込みが間に合わず、その日の営業を諦めようかと思ったこともありました。しかし、めげずにその日は無事に営業することができました。

スタッフの力、地域の助け、お客様の声に救われて

幸いにもトラクターも直り、畑の仕事もできる限り目一杯やれています。なぜなら、私の周りにはサポートしてくださる方がいるからです。

私の仕込みが間に合わなかった穴は、スタッフさんがものすごく頑張って埋めてくれます。機械は、修理屋さんができる限り早く直してくれます。遅れた農作業は、地元の人が何かと助けてくれます。お店では、お客さんが「美味しかった」「頑張ってください」と言って応援してくれます。

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1人きりでは乗り切れないと思えるようなことも、皆に支えてもらうことで乗り切れる、そういうことなんだと思います。人間一人では生きていけない、とはこういうことを指すのでしょうか。私は一人じゃなくて、周りに助けてくれる人が居てくれて、ありがたいなあってしみじみ感じる今日この頃です。

と言いつつ、未熟な私はすぐまた不安とイライラに悩まされるんですけど(笑)
明日もお店と種蒔き頑張るぞっ!今日もありがとうございます。

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