「自分の作る蕎麦は世界で一番美味い蕎麦だと思ってる?」ある方から先日聞かれました。シンプルな質問ですが、私は答えるのに少し戸惑ってしまいました。よく考えると悩ましい質問です。頭の中を整理しながら順に答えていきます。「世界一美味いとは思ってないけど、そんなに悪いとも思ってない」それが正直な気持ちです。
亮月の蕎麦への自信と自戒
しかし、それでは少し曖昧なので、実体験を元に思い返してみます。他所のお店で蕎麦を食した時「美味いと思っても最終的には自分の蕎麦の方が美味い」となります。自分好みに作っているわけですから、そう思うのは至極当たり前です。とすると、自分の蕎麦は世界一と言えます。
自分の提供するものに対して自負心を持つことはとても大切です。そういう気持ちがなくては、人様に胸を張ってお勧めできません。
一方で、いくら自分好みとは言え、自分の蕎麦を世界一などと思ってしまっては驕る者久しからずです。世には私がまだ知らない蕎麦もたくさんあります。それに巡り合った時、それは私の蕎麦の世界一陥落を意味しますが、そこに学ぶ謙虚さを持ち合わせることこそ忘れずにいたいものです。
今回の質問は、とてもシンプルなものでしたが、中身はすごく深いもので随分と考えさせられました。そんなに難しいことではありませんし、目新しいことでもありません。しかし、自分のやっていることに対して、どう思っているのかがきちん整理されました。これから必要なこと、不必要なこと、そしてどのように向き合っていったらいいのか理解することができました。
皆さんはいかがですか?最後に、私の蕎麦ですが、自負と自戒の念を込めまして、世界一美味しい蕎麦(暫定)ということでよろしくお願いいたします。今日もありがとうございます。
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