異音の正体
「亮月」のそばは自家栽培・自家製麺です。故に、普通のそば店よりも扱う機械が多くなります。その中でも今回は、そばの殻を剥く殻剥き機についてのお話です。
こちらの機械、実は一年ほど前から「ゴーゴー」とどこからか異音が聞こえるようになりました。音の様子から、ベアリング(回転部を滑らかに回すための部品)であろうことは察しましたが、いくら耳をあちこち近づけて聞いても音の所在がはっきりしません。いつかは直さなければと気にはしていたのですが、日々の作業に追われるうちに
・この音は気のせいだ
・なかったことにしよう
・いやいや何も起こってない
と自分に言い聞かせ、放置してしまう。そして時間だけが流れ、最後は罪悪感だけが残る…というお決まりのパターンです。
そもそもこういったことは、機械メーカーに電話をして修理に来てもらえば済む話です。それが最も簡単で確実な方法です。しかし、それには多額の出費を伴う、これが最大の問題です。部品代はわずかな金額でも、出張料、技術料、消費税と重なり、すぐ◯◯万円を超えてしまいます。これこそが、小さな個人店の抱えるものすごく大きな悩みです。
ですから、私はどんな機械にしろ不具合が起こると
1、まず現実逃避
2、後に渋々自分で直せないか
という流れになります。しかし、セルフ修理は時間と労力が、プロの仕事には料金がかかります。そして上に書いたように時間だけが過ぎていく。
11月から12月は「亮月」にとって最も忙しく大切な時期です。畑は収穫を迎え、採れた新蕎麦をお客様にお届けする。次第に、ぜひとも無事にお届けしたい、と思うようになります。忙しい最中、そのように思いが巡ってくると、もはや直さずにはいられなくなります。
自分で直すということ
意を決して、不具合のある箇所を突き止め、メーカーに電話をして修理方法を相談してみます。幸い、私にもできそうな部品の交換作業で直るとのことで、部品を送ってもらうことにしました。

翌日、届いた部品を手に修理を始めます。慣れない作業は要領を得ず、同じところを何度も付けたり外したりと、無駄な動きが多くて必要以上に時間がかかります。長引くほどに腰も辛くなってきますが、なんとかやり切りました。どうせならと、機械の中に長年かけて積もった汚れや埃もきれいに掃除して、綺麗さっぱりしました。故障のおかげで普段できない掃除までできたのですから、終わってみればこれはこれでありがたいことです。
亮月の蕎麦ができるまで
無事作業も終わり、「よろしくお願いします」と掛け声をかけスイッチON。私を悩ませたあの「ゴーゴー音」は消えてなくなっていました。私の罪悪感と共に…

普通の蕎麦屋には、こんな仕事はありません。でもこれも自家栽培・自家製麺でやると決めた蕎麦屋の運命です。以前「一打入魂」と言ったことがありましたが、今はもはや一挙手一投足に魂を込める勢いです。笑
来月からの新蕎麦、お楽しみに。今日もありがとうございます。
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